3匹のこぶたに学ぶ保険加入の考え方(2) 保険に入るの巻
3匹のこぶたは、自分の家にはどんな保険が必要なのか、村の長老に相談に行きました。
すると、レンガの家には地震に対する保険、丸太の家には火災に対する保険を用意し、シロアリのきらいなアリクイの木のヤニを塗るようにいわれました。しかし、トンキチの藁の家には保険はいらないとのことでした。
風にも火にも弱い藁の家なのに、何で保険がいらないのか、トンキチは理解できません。「どうして?どうして?」と長老に尋ねると、「君の家は何処にでも落ちている藁で造ってあるのだから、万が一燃えてしまっても、また拾ってくれば半日もあれば造れるじゃろう。そんなものに保険を掛けたらお金のムダだよ!狼が怖いのなら、家のまわりに落とし穴でも掘っておきなさい」と言われました。
長老は、保険は万が一災害が発生してしまった場合の、資金繰り手法でしかなく、安心して生活を送るためには、損害を発生させないための工夫が必要で、それでも防ぎようのないリスクに対して、その損失額が自分の生活に与える影響を考え、抱えきれない損害に対してのみ保険を使うことが大切だと教えてくれたのでした。
さて、私たちの生活で、万一に備える保険に置き換えてみるとどうでしょうか?
相談者の多くは、日帰り入院でも給付金が受け取れるタイプのものに変更したいとの要望があります。万一体調を崩し短期間の入院したば場合、給付金が受け取れなければ心情的に納得がいかない気持ちもわかりますが、短期間の入院であれば、藁の家が燃えたのと同じで、保険の必要性は少ないといえるのではないでしょうか?
「鬼が出るぞ!蛇がでるぞ!」と脅かされ、「それは心配、保険に入ろう」というのではなく、鬼や蛇が自分たちの生活に与える影響の大きさを量り、抱えられない大きなリスクにたいして、効果的に保険を使うことが大切といえるのではないでしょうか。
お金の匠(ファイナンシャルプランナー) 松木 祐司
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